2005年11月10日

ミュンヘンは初冬の雰囲気が強まり、朝晩には気温が零度まで下がるようになりました。

今も暖房をつけて、この文章を書いています。
 
ドイツでは9月18日に連邦議会選挙の投票がありましたが、2ヶ月近く経った今も、政権は正式に発足していません。

なぜこのような混乱が起きたのか、その顛末と背景についての記事を、11月10日発売の中央公論12月号に載せました。

タイトルは「ドイツ総選挙の異常事態・二大政党はなぜ敗北したのか」。

ご多忙のおり恐縮ですが、ご笑読頂ければ光栄です。
 
西隣りのフランスも、混乱しています。

パリ近郊を中心として10日間以上続いた暴動で、実に6000台を超える車や、幼稚園、商店、教会が放火され、まるで紛争地域のような状況です。

政府は50年前のアルジェリア独立戦争の時に制定した、夜間外出禁止令を含む、「非常事態法」を、本土では初めて適用するという、異例の事態に追い込まれました。

かつての欧州統合の牽引役の独仏は、ともに内憂に苦しんでいるようです。
 
お元気でお過ごし下さい。